ぬ村マイクラ村長日記

ぬ。備忘録のようなもの。

18日目

◎18日目


季節は流れ、焦がさんとばかりに容赦なく照りつける日差しを浴びた剥き出しの丸石に陽炎が踊る。しばらく人の手から離れた木造平屋のエンチャント黒魔術会場では、過酷なジャングルを生き抜く生々しい生命力を見せつけるように真っ青なツタの葉が壁一面を包み込んでいた。

ドアにまで手を伸ばすツタを緩慢に払い除け、押し開けたアカシアのドアを潜ると、大木が涼しげに鎮座していた。室内にはムッとするような樹木の芳香が満ちている。

床板に忍ばせたボタンを爪先で探ると、大木は一息に姿を変えた。露になった大木の内には、神秘と叡智の詰まったエンチャントテーブルが秘められていた。

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触るのが躊躇われるほどの輝きを放つラピスラズリを慎重に右手で包み込み、全てを見透かすようなダイヤモンド製のツルハシを左手で掲げると、判読不可能な文字列が浮かび上がり、不思議なオーラを放った。

ひとつの文字列を選択した瞬間、村長は体内から何かが吸いとられるような感覚に襲われたが、朧になる意識を既のところで繋ぎ止めた。微かに重量を増した左手に目を向けると、ダイヤモンド製のツルハシが、妖しくも美しい瑠璃色のオーラを纏っていた。

村長業務には必須と言われる「シルクタッチ」と「幸運Ⅲ」の効果を付与されたダイヤモンド製のツルハシが、ついにぬ村に誕生した。

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▲エンチャントをしたツルハシ

俺たちのぶrrrrァんちまいにんぐはこれからだ。